うんていの効果
うんていといえば16歳の頃にリオデジャネイロオリンピックの水泳で注目された池江璃花子さんですよね。
池江さんの家には『うんていがある!』とメディアが取り上げた位からうんていのお問い合わせが急増しました。
最近では色々なサイトでうんていの効果について書かれていますが、難しい言葉もあって分かり辛いので、あらためて効果というものを分かりやすくまとめてみました。
うんていは脳の発達によいという効果実績
池江さんがうんていを始めたのは体力強化の為にという印象が強いですが、実は幼児教育の講師だった池江さんのお母さんが「脳の発達にはうんていが良い」というのを本で読んだことがきっかけだったそうです。
※ウィキペディアより一部抜粋
脳に良いって、うんていには具体的にどんな効果があるんですか?
うんていにぶら下がると、腕がまっすぐになり、背筋がまっすぐになるのは分かるよね。
そうなると胸が広がり、胸郭と肺の成長を促すんだ。その結果、横隔膜が大きく動き、肺の酸素量も増えて、より多くの酸素が脳へ供給されるということなんだよ。
多くの酸素で脳が活性化されるというわけですね。他には何かありますか?
うんていはバーを掴みながら進むわけだけど、その時の目はバーとの距離をはかって焦点を合わせ、脳は手のひらにバーを掴む指示を与えるんだよ。
ごく普通の事なんだけど、それがすごく大事なことで、手先の器用さと集中力を高める効果もあるんだよ。
遊びの中で脳と体を同時に鍛える事が出来るからうんていの効果はすごいよね。
受動握力と能動握力を鍛える効果も
うんていには受動握力を鍛える効果もあると言われています。
同じ握力という言葉だけど何が違うの?
そうだね、ちょっと言葉が難しいもんね。
ところで、スポーツテストで握力を測ったことはあるかい?
あるよ。
ぎゅーって握るやつだよね。
そうそう、それを能動握力というんだ。
それじゃ、綱引きの時は負けないようにロープをどうする?
ロープを離さないように思いきり引っ張ります!
そう、それが受動握力というんだ。
野球で簡単に説明をするね。
ピッチャーがボールを離す時に入れている力が受動握力。
この能力が高いとコントロールや変化球の精度を上げる事が出来るんだ。
逆にバッターの場合は、バットを振った時にバットを離さないようにしっかりと握っている力。
握る力が強いとバットコントロールがうまくなるんだよ。
能力が高いアスリートは、この受動握力が高いというのが分かっていて、最近では高校野球でも雲梯を取り入れているという話を聞いたこともあるよ。
他にも効果が
うんていによる効果は、これまでの説明以外では、
1.握力
2.筋力
3.リズム感
4.持久力
5.瞬発力
6.空間認知能力
が期待できます。
うんていをするには、基本的に体幹が出来ていないと出来ません。
逆にうんていが出来るということは体幹がしっかりしているということになります。
この写真の子は、まだ5歳になったばかりの女の子ですが、雲梯を上手に使いこなしています。
というか、うんていとは違うハイレベルな使い方をしていますよね(笑)
きっと、上記の1~6の能力が、かなり優れていると思われます。
うんていの幅:600
下がり:150
バーの間隔:450
こちらの動画の子は小学校1年生だそうです。
動画の最初の方で体を揺らして反動をつけるなんて技を持っていますので、この子の身体能力もかなり高いと言えます。
こんなうんていの効果も期待できる?
うんていをすると、肩の可動域が広がるので水泳に良いとは聞いた事がありますよね。
実は、他にもこんな話があります。
姿勢が良くなるので、字がうまくなる効果がある。
指の力が強くなるのでピアノでいい音色が出せる効果がある。
過去には整骨院さんや、養護老人施設さんへの納入実績もあります。
お話を伺ったところ、いずれもリハビリでのご使用ということでした。
うんていには色々な効果が期待でき、子どもさんからご年配の方まで広く使えそうですね。
池江さんがこれだけメディアに取り上げられていますが、ご本人は「うんていをやっていた影響はそこまで大きくないと思う」と答えていらっしゃいます。
まぁ、うんていの効果がなかったというわけではなく、うんていの効果がどこに効いたのかは分からないということかと思います。