塗装について
メールや電話のお問い合わせで塗装の質問が多いので、これまであった質問や、塗装屋さんから聞いたことなどをまとめてみました。
塗料の種類
工場で造った製品の全ては、塗装専門の業者さんに塗装をお願いしています。
そして、塗装は主にメラミン焼付塗装を行っております。
メラミン焼付塗装は、低温で塗料を硬化させることが出来るなど、作業性がとても良く、塗装では1番多く使われる塗装方法です。
さらに、塗料の流通量も多いので、比較的安価に手に入るのもメリットです。
逆にデメリットは、紫外線に弱いので、屋外での使用には適していません。
※状況によりウレタン塗装や粉体塗装を選択する場合もあります。
塗料を長期間保存をする場合
お客様の中には取付けまでの余裕をもってご注文をされる方がいらっしゃいますが、そのような時は塗料の保管方法にご注意ください。
通常、補修用の塗料は1か月以内に使用することを想定して同封をしています。
その為、その期間を超えてしまうと、硬化をすることがあります。
たまにですが、『塗料が固まっていました。再度送って欲しいんですが』とご連絡を頂くこともあります。
もし、長期間使用しないのであれば冷蔵庫での保管をしてください。
これで6か月くらいは大丈夫かと思います。
塗装色
まず、何百何千とある塗料の全てを揃えて保管をすることは出来ませんので、うちでは基本色としての11色を決めさせて頂いています。
その理由は、毎回注文があった際に塗料の手配をすると、時間や費用が余計に掛かってしまうからです。基本色の11色は常時在庫を心がけています。
※基本色についてはLL-SUPERのページでご確認ください。
『基本色を決めているからこの中から決めてくださいね』ということではないのでご安心ください。
『せっかくオーダーで造るので、周りの壁紙や家の雰囲気に合わせたい』と言われるお客様も沢山いらっしゃいます。
そういった方には、日本塗料工業会(以下日塗工)の色番でのご指定をお願いしています。
日塗工の色番であれば何色でも可能です。
(今まで出来なかったことはないので多分調色出来ると思います(^_^;))
例えば、同じ茶色でも何種類もありますので、色番でご指定頂けると助かります。
日本塗料工業会の色見本
特注色をご指定したい方はペイントビズさんの色見本のWeb版【PBColor】が便利です。
(一社)日本塗料工業会の塗料用標準色(2021年L版)に準拠し、PC・スマートフォンで誰でも無料利用ができる色見本デジタルツールです。
特徴としてアプリを使わずに全画面で色が表示され、簡単に色の理解が可能です。
使用方法はシンプル。
ツヤ
ツヤも色々ありますよね。
大きく分けると、「ツヤあり」・「半ツヤ」・「ツヤ消し」の3つ。
そして、こだわりを持った方などは、たまにですが「3分ツヤ」っていうのもあります。
「ツヤ消し」なんか、マットでカッコイイですよね♪
しかし、意外と知られていないのが、
ツヤが耐久性に大きく影響しているということ。
実は、ツヤ消しの塗料を作る際には、
「ツヤあり」の塗料にツヤ消し材を混ぜるのです。
簡単に言うと、ツヤ消し材=不純物なんです。
ツヤありの塗料が純粋な100%だとすると、ツヤ消し材を入れれば入れるほど、パーセンテージは落ちていきます。
そして、残ったパーセンテージが耐久性だと思って頂いて構いません。
実際に、塗料を触った感触で言えば、ツヤありは硬くて、ツヤ消しは柔らかい感じです。
ブラックとホワイトの3つのツヤの写真を載せますので見比べてみてください。
ホワイト
パソコンの方は画像クリックで拡大出来ます
ブラック
雲梯や懸垂棒など、手で触れる際には力が掛かりますので、ツヤ選びは重要なポイントのひとつとなります。
ただ、ツヤ消しの実績もこれまでありますし、問題等があったわけでもありません。
ツヤ消しだとすぐにボロボロというわけではありませんので、良くご検討をされてみてください。
お願い
最後に、お願いと言いますかご理解頂きたいことがあります。
塗装は基本的に焼付塗装とさせて頂いております。
製品への塗装から焼付までの工程は、全て人による手作業にて行われます。
その為、全ての塗装が機械で仕上げたように、均一に仕上がるというわけではなく、まれに『塗装のタレ』・『色ムラ』・『凹凸』・『表面にホコリが固着』などがある場合がございます。
塗装の仕上がりに対しては、塗装後に厳しいチェックを行い、補修が出来る場合は補修を行い、明らかに酷い場合には再塗装を致しますが、軽微の不良状態であれば、そのまま出荷をする場合もございますので、その点ご理解のほどお願い申し上げます。
塗装に完璧を求められる方はご注文をご遠慮頂けると幸いです。