肋木(スウェーデンバー)
肋木(スウェーデンバー)って書いて『ろくぼく』と読みます。
ところでおじさん!
肋木って書いて何て読むの?
それはね、「ろくぼく」って読むんだよ。
さくらちゃんの体育館に木で出来たはしごのようなものはないかい?
え~とね、体育館の隅にあるけど、誰かが使っているところを見たことないなぁ~。タオルが掛けられているのは見たことあるけど、いったいどうやって使うんだろう?
では、使い方の前に肋木の歴史から学んでみようか。
19世紀後半 (1800年) | スウェーデン体操で用いられる運動器具として考案され、スウェーデン体操の流行で全世界に広がる。 |
20世紀前半 (1900年) | 日本でも普及し、学校教育に導入されるが、その後、第二次世界大戦があり、肋木は姿を消す。 |
1971年 | ふたたび学習指導要綱に採用をされるが、学校教育の内容が変わった30年間で肋木のきちんとした指導をできる人がいなくなり、肋木は体育館のアクセサリーとなる。 |
現在 | 体操選手などの一部で重宝されている。 |
肋木はとてもいい体操器具だった。
でも、そこまで普及はしなかったんだね。なんか残念だなぁ~。
そうだね、実はおじさんも肋木は体育の授業では使ったことなかったんだよ。
でも、肋木は全世界に広がったから、世界各地では使っている人も多くて、youtubeで探せば肋木の使い方が色々とアップをされているよ。
肋木の使い方
もっとも基本となるのが体操運動です。横の棒(手で握るので「にぎり棒」)に手足を引っかけて登ったり、ただ単にぶら下がったりして使います。
- バランス感覚を鍛える
- リハビリ
- 姿勢の矯正
など、様々な使い方があります。
肋木のご注文がありました
今回、神奈川県のお客様より肋木のご注文を頂きました。
しかし、肋木なんて造ったこともなければ聞いたこともなく、お客様から「体育館の隅っこにありますよね?」っていう説明を聞いて、「あぁー!」ってなりました。
そして、色々と肋木のことを調べているうちに、素晴らしい器具なんだというのが分かりました。
肋木の取り付け後の写真
お礼のメッセージ
無事に肋木の取付も完了して娘もとても喜んでくれました。
これからもっと新体操の練習に取り組んでくれればうれしいです。
今回、肋木(スウェーデンバー)は予算の関係もあり、当初予定より小型の肋木にしましたが、圧迫感も少なくてこちらのサイズの肋木で良かったと思います。
まだ娘が小さいので高い位置に見えますが(身長122~123cm)、一番下のバーは850mmで子ども用バレエバーの高さをイメージ。
そして、2本目は切りよく1,000mmにしています。
新体操では脚を上げる動きも多いので、肋木のバーを支えにして理想の形に近づけるように柔軟を行います。
1番上が1,600mmなので、中学生くらいの身長までは十分なのかなと思っています。
将来的には上部に段違いにして懸垂バーを設置するのが理想です。
この度は肋木の製作をありがとうございました。
肋木(スウェーデンバー)の設置に関して
今回、肋木(スウェーデンバー)を住宅を新築後の設置ということで、壁の中にある柱を下地として利用致しました。
左右の壁の中に柱がありましたので、幅はその柱に合わせて芯~芯910mmに。
この先、登ったりすることがあるかもしれないということでしたので、固定はタッピングビスの径5mm、長さ70mmと少し長めのビスを使用しています。
そして、塗装はホワイトの艶消しにされました。
これからいっぱい肋木を使って練習をして、ご成長される姿を楽しみにしています。
製品価格について
肋木(スウェーデンバー)の製品価格のお問い合わせをよくいただきます。
オーダーでの製作ですので、当然既製品のような価格では難しいです。
ただ、既製品と大きくかけ離れた価格ではなく、条件によってはお安くなる場合もあります。
詳しくはお気軽にご相談ください。