『ロフトはしごは怖い?』安全性と対策をご紹介
怖い気持ちを解消できるロフトはしご
不安や怖い気持ちは簡単には消えないもの
怖い気持ちを解消するためには、ロフトはしごが絶対に怖いものではないと思えることがいちばんだと思います。ここでは、いちばん怖いと思われているかもしれないロフトはしご『LL-SUPER』を例にビスやコーチスクリューボルトでの取付けについて説明をしたいと思います。
ロフトはしご『LL-SUPER』の取付に使うビスやコーチスクリューボルト
ロフトはしご『LL-SUPER』では取り付けにタッピングビスとコーチスクリューボルトの2種類を使います。
ちなみにサイズと本数ですが、
・コーチスクリューボルトが「径9mmx長さ75mm」を2本とタッピングビス「径5mmx長さ50mm」を1本を使用します。
このうちタッピングビスは仮留め用なので数字には含めないことにします。
写真のような感じで、壁もしくは柱に固定をしています。
コーチスクリューボルトの2本が壁から抜けなければ、はしごが壁から外れることはありません。
数字的根拠は「怖い」を解消!
ロフトはしごを怖いと感じる人の中には「はしごが抜けるかも」という怖い思いを抱いていらっしゃる方も多いかと思います。
ここでは、怖い思いを解消するための根拠を数字を使って説明をします。
まず、コーチスクリューボルトの径が9mmx長さが75mmを比重が0.5木材に固定をした時の引き抜き耐力は約1,000kgとなります。
木材の比重が0.5ということは同じ体積の水の重さの半分であるということです。
住宅建築でよく使われる杉材は比重が0.4なので、この場合の引き抜き耐力は約800kgということになります。
これはコーチスクリューボルト1本での数字なので、2本だと約1,600kgということになります。
すごい数字ですね。
なんとなく怖いという思いが少なくなってきたのではないでしょうか。
注!タッピングビスやコーチスクリューボルトの引き抜き耐力は、使用される具体的なビスの種類、サイズ、材料、設置条件によって異なります。以下に一般的な目安を示しますが、これらは一般的なケースでの推定値ですので、具体的な状況によって異なる可能性があります。
ロフトはしごLL-BASICの場合だとどうなる?
せっかくなので、LL-SUPERの次に怖いと思われているであろうLL-BASICで計算をしてみたいと思います。
LL-BASICの固定にはタッピングビスの径6mmx長さ70mmを4本使用します。このビス1本の引き抜き耐力を調べると、木材の比重が0.5の時に約500kgとなります。
さっきと同じで杉材の比重は0.4なので引き抜き耐力は400kgということになります。そして、全部で4本なのでさっきのLL-SUPERと同じで、合計が1,600kgという計算になります。1,600kgという数字は見当がつきませんが、簡単に抜けないというのだけは分かりますよね。
さぁ、段々と怖い思いも薄れてきましたよね。
踏板を変えることで「怖い」は激減!
しかし、怖いという気持ちは「はしごが抜ける」という心理的怖い思いより、体に感じる感覚の不安からくる怖い思いの方が多いように思います。
それで今度は感覚面から怖いを解消する方法を説明致します。
通常のロフトはしごは丸パイプと言われる鉄を使うことがほとんどなのですが、これだと足元が不安定になり、この不安定さが心理的に怖いという思いにさせてしまいます。
この怖いという思いを少しでも少なくするためにフラットステップを使うというのもありだと思います。
このはしごがフラットステップで製作したロフトはしごで、『LL-SW』といいます。
垂直だけど足元が安定するのでとても登りやすいと評判です。
ノンスリップテープも効果的!
「いやいや、まだまだ怖いよ」と言われる方は、こんな対策もおすすめです。
スチールに焼付塗装仕上げではスチールの表面がツルツルとしています。
このツルツルとしている感覚も怖いと思っている人にはとても不安で怖いものですよね。
ましてや靴下なんか履いていたら余計にツルツルとしちゃいます。
そんな方にはこれ!
『ノンスリップテープ』
滑り止めのテープです。
写真のロフトはしごのステップにはクリヤーのノンスリップテープを貼っていますのでちょっと写真では見辛いですが、登るうえでノンスリップテープがあるのとないのでは大違いです。ノンスリップテープを貼ると脚がピタッとはしごに引っ付く感覚になりますので、登っていても不安を感じることなく怖い思いも激減します。
手すりも付けて「怖い」を解消!
まだまだ怖いと言われる方には、はしご本体に追加で手すりを付けるということも出来ます。
はしご本体よりも体に近い所に手すりを付けますので、しっかりと手すりを握って、はしごを体に引き付けるような感覚で登ることが出来ますので怖い思いも無くなります。
LL-SUPERやLL-BASICなど独立したロフトはしごでも、はしごとは別に壁に手すりを付けるということも出来ますので、遠慮なくご相談ください。
経験と慣れが「怖い」を解消!
結局行きつくところはここなのですが、最後は慣れです。
繰り返し使用することで慣れることができます。
最初は少し怖い思いを感じるかもしれませんが、徐々に慣れていくことで怖い思いは解消されていきます。時間をかけて経験を積み重ねることで、自信を持ってロフトはしごを利用することができるようになるでしょう。