建築後に雲梯を取付けることは出来るの?
建築後に雲梯を取付けることは出来るのか
よく頂くご相談内容のひとつです。
家が完成して引き渡しも終わったんです。
そしたら、子どもが雲梯を取付けたいと言い出しまして。
そうなんですね。
出来る出来ないで言えば、状況によっては取付けが出来るけど、状況によっては取付けが出来ないといった感じです。
出来る場合と出来ない場合がある
既存にある天井にポン付けが出来そうな気もしますが、ほぼ100%で出来ません。
なぜなら、天井には天井を支えるだけの下地しか入っていないからです。
なるほどですね。
頑丈な下地でも入っていたら『そんなに必要ないだろ!』って話になりますからね。
雲梯を取付けることが出来る場合
しかし、中には条件が良くて建築後に雲梯が取付け出来る場合があります。
それは梁が表しになっている場合です。
例えば
この写真のような感じですね。
あと、
これも似たような感じで建築後に雲梯の取付けが出来ます。
これだと梁が見えているので分かりやすいですね。
次はこれを見てください。
この写真は天井のクロスの上から雲梯を取付けてあるので、ポン付けしたの?って感じです。
しかし、実際の下地は下の写真になります。
大きな梁が2列通っていますが、構造上どうしても隙間が出来るんです。
なので、そこは木のスペーサーで天井材と密着するように調整がしてあります。
例外もある
こちらのお家は建築後に雲梯を取付け出来たのですが、ちょっと状況が違います。
このお施主様もポン付けが出来ると思われていて、当初は2階に雲梯の設置を予定されていました。
ところが大工さんにご相談をされたところ、
『2階には設置を出来るだけの下地が入っているところがない』
とのことでした。
ここで普通は諦めてしまいそうですが、大工さんは次にこう言われました。
『しかし、1階のココなら補強を入れれば雲梯は取付け出来るよ』と
2階に設置が出来なかったことは残念ですが、迷わず1階の指定箇所に補強を入れてもらうことにしたそうです。
結論
建築後に雲梯を天井にポン付け出来る可能性は極端に低いので、まずは家を建てられた工務店さんや大工さんに相談をしてみましょう。
すると、『天井を剥いで下地を設置するパターン』や『そのまま梁に固定が出来るパターン』、そして例外のような『補強を入れれば雲梯の取付けが出来る』という事をご提案して頂けるのではないかと思います。