鉄工所にハシゴを注文してみよう!
鉄工所にハシゴを注文するのは中々勇気がいるものです。
しかし、やってみるとサイズの決定から商品が届くまで、意外と楽しいものですよ♪
ハシゴの選び方、下地について
ハシゴといっても、色々なタイプのハシゴがあります。
そして、用途も色々とありますが、住宅で言えばロフトなどで使うハシゴがありますよね。
今回は、その住宅で使うハシゴの選び方や下地のことについて書いてみたいと思います。
1.ハシゴの設置場所を決める
さて、ハシゴを設置する場所はお決まりでしょうか。
ロフト、中二階、それとも天井裏のお父さんの隠れ家へ?
また、同じ場所へ行くのにも、設置場所が複数考えられることもあります。
そういう時には、使う時に邪魔にならない場所かどうか、ハシゴが付けられる下地を入れられるのかどうか、などいろんな面から考える必要があります。
2.条件によっては設置が出来ないハシゴがある
残念ながら、ご希望の梯子があったとしても、設置をする場所の条件によっては梯子が付けれないという場合があります。
1番多い理由が下地の問題です。
ハシゴの種類によって下地の条件が違います。
そして、下地の条件がとても厳しいハシゴもあります。
次の3.では、ハシゴの種類と特徴を描いていますので、選ぶ際のご参考にして頂ければ幸いです。
3.はしごの種類と特徴
1.ロフトはしご『LL-SUPER』
ロフト用のはしごの中では1番人気で、デザインが売りのロフトはしご『LL-SUPER』です。
デザインは意匠性と機能性のバランスだと考えています。
この点で、意匠性(デザイン)を重視しているロフトはしご『LL-SUPER』は構造的にちょっと無理をしている部分があります。
安価で買えるなどメリットの多いロフトはしごですが、お取付けの条件が1番厳しいというデメリットもあります。
既成品の幅は500mmですが、現場に合わせて梯子の幅を変えることも出来ますので、その時はご相談ください。
下地
ロフトはしご『LL-SUPER』のページに詳しく書いていますのでご確認ください。
2.ロフトはしご『LL-BASIC』
次に、ロフトはしご『LL-BASIC』です。
ロフトはしご『LL-BASIC』は機能性を重視した安定した造りとなっています。
しかし、シンプルながらもデザイン性は損なっておりません。
固定は梯子1本につきタッピングビスを4本で留める造りとなっています。
こちらも、ロフトはしご『LL-SUPER』と同じように幅を変えることも可能ですので、その時はご相談ください。
下地
下地は、柱を縦に2本入れて頂くか、ロフトはしご『LL-BASIC』を取付ける面を28mm以上の合板で仕上げて頂ければお取り付けが可能です。
3.ロフトはしご『ヒトフデハシゴⓇ』
ロフトはしご『ヒトフデハシゴⓇ』は一筆書きで描けるはしごということで命名し、商標登録を取りました。
はしごというのは美しくないといけないという考えから、バランスを崩さないために2つの寸法は固定とさせて頂いております。
まず1つ目は、梯子の幅が外寸484mmで固定。
そして2つ目が横桟の間隔が芯々300mmで固定となっています。
これがロフトはしご『ヒトフデハシゴⓇ』製作のルールです。
よって、全長というのは自動的に300mmの倍数となります。
そして、ステップの壁からの離れは基本150mmと決まっていますので、お客様側で決めて頂くのは全長だけとなります。
脚の幅は基本芯々350mmと決まっていますが、移動可能な範囲であれば左右に動かすことも可能です。
もし、お客様のご希望がなければ、脚の本数と位置はこちらで決めさせて頂きます。
オプション
本体に連続する形(一筆)で、掴み代(上り下りの時の補助手摺)というのを設けることが出来ます。
ちなみに、立ち上がり寸法、奥行きの寸法は自由に決めることが出来ます。
もし、よく分からないと言われる方は、ご相談頂ければ最適な寸法をご提案させて頂くことも可能です。
下地
下地は壁裏に木柱(60mm~105mm)を2本入れて頂くか、取付ける面を28mm以上の合板で仕上げて頂ければお取り付けが出来ます。
4.LL-Bシリーズ・Cシリーズ
よくある定番の垂直梯子です。
各梯子は記号で分けていますが、『何が違うんですか?』と聞かれることもあります。
詳しくは下のように区別をしています。
Bシリーズ
B1~3は、B1(床~床固定)、B2(床~壁固定)、B3(床~壁~床の3点固定)
Cシリーズ
C1~3は、C1(壁~床固定)、C2(壁~壁固定の上段幅広)、C3(壁~壁固定の端部ストレート)
場合によっては、壁固定が必要なことがあります。また、梯子と手すりを兼用したいなど、ご要望がありましたらカスタマイズをさせることも可能です。
ちなみに、掴み代は「立ち上がり」、「奥行き」ともに自由に寸法を決めることが出来ます。
下地
床~床固定の場合には、基本下地はいりません。壁固定の場合、留める下地がない場合には壁裏に2本の柱が必要です。
もし、梁がある場合には梁に留めてください。
5.LL-SW
ここまでご紹介をさせて頂いた梯子はすべて丸パイプ製の梯子でした。
しかし、ここでご紹介をする梯子は、ステップ部分がフラットになっているLL-SWという梯子です。
足裏の触れる面積が増えるので、丸パイプでは不安に感じる方も安心して上れます。
さらに、フラットな面には滑り止めとして付属のノンスリップテープを貼るようになっていますので、足裏が滑ることなくフィットします。
写真の端部はL型になっていますが、BシリーズやCシリーズの形状でのフラットステップにも対応出来ますので、ご希望等あればご相談ください。
下地
LLのBシリーズとCシリーズと同じです。
6.スライドタイプの梯子
スライドタイプの梯子は上の3種類。
横スライドタイプの梯子
書庫の本棚で良く使用されています。
基本的に上下にキャスターが付いていますので、スムーズに動きます。
海外製のスライドタイプの梯子もあるようですが、価格が高過ぎるということでご相談をされる方が多いです。
下地
書棚の場合はレールを取付ける部分のに幅60mm程度のしっかりとした下地が必要となります。
もし、ロフト用としてご利用の場合は、ほとんどの場合が床下に梁が通っていますのでその梁を利用することになります。
縦スライドタイプの梯子
使わない時は垂直に格納が出来ます。
そして、使う時には手前に引っ張って傾斜をつけてから上るタイプの梯子です。
垂直に格納をした時の壁からの離れが10cm程度なので、廊下にあってもあまり圧迫感を感じることはないかと思います。
また、梯子の床に接する部分はゴムキャップを取付けていますので、床を傷つけることもありません。
下地
スライドをさせる際に金物の取付部に梯子全体の荷重が掛かりますので、梁などのしっかりとした下地にお取り付けください。
引っかけスライドタイプの梯子
人力で持ち上げて、バーに引っかけながら移動をさせていくタイプの梯子です。
梯子の長さが長くなると重くなりますので、その時は移動しやすいように脚にキャスターを付けることもあります。
そして、オプションにはなりますが、木のステップをプラスして造ることも可能です。
下地
梯子を引っかけるバーを取付けますので、梯子全体の荷重が掛かっても大丈夫なくらいの下地が必要です。
4.ご注文の際に教えてください
ここまで、代表的なはしごをご紹介させて頂きました。
次に、はしごをご注文する方法ですが、そんなに難しくはありません。
以下の内容だけを教えてください。
1.~5.の梯子の場合
1.取り付けたい梯子の種類
2.階高(床~床までの高さ)
3.登り切った時に降りる方向(前、左右)
スライドタイプの梯子の場合(横・縦・引っかけ式)
1.書棚の高さ(梯子の長さ)
※縦スライドタイプは階高(床~床までの高さ)
2.レールを取付けたい位置(高さ)
※縦スライドタイプは金物が取付けられる位置(範囲)
3.梯子の移動幅
※縦スライドタイプは引っ張り出せる寸法もしくは角度。
5.まずはお見積を頼んでみよう!
人気があるはしごのページにはお見積依頼書がありますのでそちらをご利用ください。
中には、お見積依頼書がない梯子もありますので、その時は4.の項目で書いている内容をお伝えください。
分からないことがありましたら遠慮なくお問合せください。