組み立て式の鉄骨階段
組み立て式の鉄骨階段 製作難易度はレベル5
さてさて、例年この時期(5月~7月)は仕事が少し落ち着くのですが、今年はそんな気配すらありません。風の便りでは本州方面の鉄工所さんはかなり忙しく、本州のお仕事が九州にも流れてきているとか。
これはオリンピック景気なのか?
このままオリンピックまで突っ走るのか?って感じです。
このままでは通常忙しくなる年末から年度末が恐ろしいとも感じる今日この頃。
最近は仕事とは恐ろしいものと感じるようになりました(笑)
仕事は相変わらず『雲梯』が多いですねぇ~。
現時点で抱えている物件で20件超。
2か月~3か月待ちの状態で、雲梯のメーカのような感じです。
もう、ナカジー2本の手が回りませんo(T^T)o
ということで、
HPではスチール手摺、鉄骨階段の受注を一時ストップさせて頂きました。
再開は未定です。
今はただ開き直って(笑)、コツコツとやれることをやるのみです。
※もう、インスタで写真をバンバンあげるのが精一杯!(笑)
今朝、たまたまPC整理をしていたら写真が出てきたのでアップ致します。
これは今までにアップをしていなかったはず。
新築ではなくリノベーション物件
今回のは東北の震災を挟んで受注をさせて頂いた神奈川県のリノベーション物件。
製作をさせて頂いたのは、組み立て式の鉄骨階段と組み立て式の通路です。
鉄骨階段の製作にあたっての条件とは?
現場はとあるマンションの4階、エレベーターでの資材搬入はエレベーターのサイズ上大きさが限られていて、それ以外の搬入経路は屋外の非常階段のみ。
そんな中、ナカジーへの依頼は、『これまで天井裏には梯子を掛けて上っていたが、これじゃモノも運べないよ!梯子を鉄骨階段に変えて、楽にモノを持ち運びが出来るようにして、天井裏をもっと有効活用したいから新しい鉄骨階段を造ってーーー!』というミッションです(笑)
まず、条件から搬入を第一に考えないといけませんので、パーツはすべてコンパクトな組み立て式というのが前提。
組み立て式と簡単に言いますが、組み立て式というだけで設置出来る条件がグッと狭くなります。
- 下地はどこにある?
- 下地が入っている場所で、パーツ的には持ち運びできるサイズで製作ができるのか?
- 強度面は確保できるのか?
- 強度を確保出来たは良いが、鉄骨は頭に当たらない?
- ボルトと段板や通路の床板が干渉しないか?
- 強度面を重視し過ぎてデザインは崩れていないか?
などなど、形を作り上げていくに行くにしたがって壁に当たります。
それらの難題をクリアして、今回の組み立て式の鉄骨階段の形が出来上がりました。
製作させて頂いた感想
色々と苦労を上げればきりがありませんが、この組み立て式鉄骨階段を形に出来たのは施工会社さんあってのことです。
リノベーション専門の施工会社さんの力をお借りして、現場の情報を事細かに拾ってこちらに送って頂き、そしてそれに合わせて組み立て式の鉄骨階段と組み立て式の通路を製作することが出来ました。写真では伝わらない大変なコトもありましたがお客様にも喜んで頂き、後日お礼のメッセージを頂きました。
組み立て式の鉄骨階段と組み立て式の通路の完成写真
【中島さんへ】
実際に住みはじめてはや一週間。
組み立て式の鉄骨と組み立て式の通路に彩られた空間はこんな感じになっています。
すでに何人かお友達をお招きしていますが、みなさんにこの「組み立て式の鉄骨階段と組み立て式の通路」を褒めていただいています。
別途でロフトはしご『LL-SUPER』もご購入
そしてロフトはしごの『LL-SUPER』
こちらも子どもたちのお気に入りです。
でも、けっこうな高さがあるので、僕がついている時にしか上らせていません。
組み立て式の鉄骨階段/組み立て式の通路とロフトはしごのある家。
どちらもスチール(鉄骨)なのに
可愛くて、我が家に「ぬくもり」をプラスしてくれています。
当初、僕らのリフォームプランは、「自然素材」というすごく漠然としたテーマしか持っていませんでした。
でも、「スッキリとしたカッコイイ鉄骨階段をつけたい」となった時、自然素材だけでは限界があることに気づきました。
「自然素材」+「鉄骨」=答えは=心地よくて、カッコよくて、楽しい。
こうした柔軟な発想こそ、施工会社さんが最も得意とするところで、結果、僕らの理想とする住まいが完成したわけです。
理想の住まいとは
施工会社さんも、妻も、組み立て式の鉄骨階段が無事につくのかドキドキしていたそうですが、僕は楽しみの方が勝っていたし、お話しをした感じで、中島さんと施工会社さんにまかせておけば大丈夫という、不思議と安心感がありました。
実際に組み立て式の鉄骨階段と組み立て式の通路に上がり下りした際も、たいして音もせず(さすがに90kgちかい僕がのるとわずか音はしますけど)、安定感もバツグン。
妻も、組み立て式の鉄骨階段と組み立て式の通路の完成度の高さに大満足です。
さらに、躯体とつながるスチール製のアーム部分や、踏み板を支える鉄骨部分などリビングから見上げる組み立て式の鉄骨階段(の裏側)もまたステキです。
組み立て式鉄骨階段と組み立て式通路の直前の微調整や配送に関しても、フレキシブルにご対応いただき本当にありがとうございます。
コスト面についても感謝の気持ちで一杯です。
ありがとうございました。
・゚・(ノД`;)・゚・えぇ~話やぁ~(笑)(笑)(笑)
~~~つづく~~~
組み立て式鉄骨階段の製作舞台の裏話
解体時
これが解体時の写真です。
上の扉が開いている物置部屋への出入りのために組み立て式の鉄骨階段を取り付けます。
しかし、もとからのステージがあったりとポツポツ難所が。
さらに、壁には凹凸があるので干渉をしないようにしないといけません。
また、コンセントや窓を殺すことなく配置を考えないといけません。
図面作成
今、図面を見返しても良くやったなぁ~と自分に感心(笑)
何よりも、施工会社さんとの波長が合ったのが成功の一番の理由だと思う。
材料切断
とにかくパーツが多かった。
寸法が微妙に違う材料もあるので番号を書いて管理します。
組み立て
図面通りに出来たとはいっても、不安があるのと現場が遠いので仮組みをします。
すると、図面では分からなかったところが仮組みで分かるなんていうこともよくあります。
荷造り
最後に錆止塗装を済ませて梱包です。
こうなると、大人の巨大な組み立て式のプラモデルですね。
組み立て方の説明書と、仮組みの時に撮った写真も一緒に入れます。
また、ボルトも場所によって長さが違いますので、そういうのも間違わないように細かく図面に書き込みます。
現場組み立て
難関の現場搬入も終わり、組立時の写真です。
仕上げ塗装は施工会社さんがされました。
完成
鉄骨を組み立て式にすると、数ミリズレると穴にボルトが入らなかったりするのですが、施工会社さんのレベルが高く、そういう問題も起きなかったようです。
スケルトン階段なので視界を遮る事もなく、部屋の狭さを感じません。
さらに、デザインにもこだわりましたので、見ていても楽しいです。
2階の物置を有効に使えるようになった分、建物の価値もグッと上がったように思います。