稲妻(イナズマ)階段

ビルダーさんより『家が完成したけん稲妻階段の写真を撮りにおいで~♪』ってご連絡を頂きましたので、写真を撮りに行ってきました!

スチール製の稲妻階段とV字手すり

稲妻階段 佐賀県
スチール製の稲妻階段と手すり

写真が暗くてすみません(´・_・人)

今回製作をさせて頂いたのは、「スチール製の稲妻階段」と「スチール製の手すり」です。

とってもこだわりの階段と手すりなのでちょっと説明をさせてください。

スチール製の稲妻階段

私もそうだったのですが、鉄工所が初めて稲妻階段を製作する時って、なかなか勇気がいるものです。

それはなぜか?

それは、材料の選択と設計を誤ると「グワァン~グワァン~と揺れるとんでもない階段に仕上がってしまう(((;°Д°;))))」という話を聞いていたからです。

稲妻階段を製作する時にポイントとなるのが稲妻ササラ(階段の側板のこと)の板厚と幅です。

私も初めて製作をする時は、ビクビクしながらお友達の鉄工所に稲妻ササラの板厚と幅をいくらに設定したら良いのか聞きまくりました(^_^;)

やっぱり、困った時は友です。

同業者ではありますが、みんな親切に製作する上での注意事項を教えてくれました。

その時のアドバイスがあるから今があるといっても過言ではありません。

さて、気になる今回の稲妻ササラは12mm、幅は75mmで製作をしています。

これまで製作してきた稲妻階段では階高に対して「最薄」&「最小幅」で新記録です( *˙ω˙*)و グッ!

あと、こだわりのポイントといえば、踏板を受けるスチールのプレートが見えないことですかね。

確かに、外観からは稲妻ササラと踏板しか見えません。

詳細は企業秘密ということでご勘弁ください。

V字スチール手すり

イメージがしやすいように『V字スチール手すり』と勝手にネーミングをしました。

写真で見たら分かりますが、ただ単にV字に曲げているだけではなく、「ひねって折れて、また折れて」と複雑な形状になっています。

Vの角の部分も尖らせるのではなく、少し角を落として柔らかく仕上げています。

それでは完成写真を見ていきましょう♪

完成写真

完成写真

最初の写真とは少し角度が違います。

稲妻・・・細い!

手すり・・・揺れるんじゃない?

てな感じです(・・;)

壁から飛び出た踏板と階段ササラ

最初に図面を描いた時に、あまりにも細かったので『揺れるかもしれませんよぉ~』って言ったんですが、結果的には全然大丈夫でした。

人間の感覚が当てにならないことを再認識( ̄∇ ̄)

スチール製の稲妻階段とスチール製の階段手摺

おかげで、今まで限界と思っていた数字を超えることが出来ました。

業者さんみんなの協力があってなしえた結果です。

どの角度から見てもきれいなスチールの稲妻階段ですね。

スチール製の稲妻階段とスチール製の階段手摺

稲妻階段の隙間からこぼれる光がキレイ(*´︶`*)

踏板を受けるスチールのプレートがないので余計にスッキリと見えます。

スチール製の稲妻階段とスチール製の階段手摺
別角度から見た稲妻階段とスチール手すり

ほら、裏側からもスチールの踏板受けは見えませんよ。

階段上部から稲妻階段と手すりを見下ろしたところ

実は脇役の手すりも結構大変だったんですよ。

写真では、なかなか分かり辛いかと思います。しかし、固定している箇所を見ればどのくらいひねっているか分かりますよね。

手すりを側面から見た所

あらためて真横からの写真。

多分、サイズ的にこれを超える稲妻階段は出来ないだろうなぁ~

おまけ(別のタイプの稲妻階段)

真鍮磨きの稲妻階段とスチール手すり
真鍮磨きの稲妻階段とスチール手すり
真鍮磨きの稲妻階段とスチール手すり 2階から
真鍮磨きのスチール手すり

こちらは真鍮磨き仕上の稲妻階段と手すりになります。

真鍮磨きなので、時間が経つと酸化により表面の色が変わっていきます。

※表面にはクリア(ツヤ消し)塗装をしています。

その辺はお客様にも説明済みで、「変化を楽しみます♪」ということでした。

ただ、製作が大変だった!( > <。)

世界で1台のスチール稲妻階段。

もう造ることはないかもしれませんが・・・(笑)