空飛ぶ螺旋階段
インターネットからご注文頂いた螺旋階段。
現場はお隣の福岡県。
と、ここまでは普通の話なのだが、現場に問題が・・・
現場の問題とは?
実は今回の螺旋階段の現場、4t車が入りません。
2t車に螺旋階段載せれれば問題は解決しそうなのだが、螺旋階段のサイズ的にもそれは無理。
そこでとった手段はウマにキャスターを付けて、巨大な螺旋階段運搬用の台車を造るという作戦!
すでに写真のウマにはキャスターが付いています。
出来るだけ大きく曲がれるように、後輪のキャスターは自在にして、前後のキャスター間も出来る限り狭くしています。
前面道路までは車が入れるので、そこで螺旋階段が載ったウマを降ろし、現場の敷地内まで台車(ウマ)をゴロゴロ押して搬入し、そこで待機中のクレーンに引き渡せればOKという計算です。
螺旋階段の準備完了
螺旋階段がメッキから帰ってきました!
メッキをしているので屋外用螺旋階段かと思いきや、実は屋内用螺旋階段なんです。
見ての通り、スケスケのスケルトンです。
段板部分にはエキスパンドメタルを使用しています。
さぁ、螺旋階段を積み込むぞ
今回の螺旋階段は屋内の螺旋階段なので、上棟と同時に建物内に入れます。
現場までは1時間半掛かりますので、時間の調整も必要。
さらに、現場付近は道幅も狭く、離合も出来ないし駐車場もない。
工場内で台車の動きも確認したので多分大丈夫でしょう。
このまま4t車に積み込みます。
と、ここまでは計算通り。
そして螺旋階段搬入の現場へ
さぁ、やってきました上棟当日。
「うまくいくかなぁ~」
「寸法間違ってないよね?」
と、ネガティブ思考になっちゃいます。
多分、同業者の方には理解してもらえるよね(笑)
現場には先客で3t車が入っているようなので、順番待ち。
この3t車でさえも、ミラーを折りたたんでやっとかっと入れたらしい。
奥に見えるはラフタークレーン。
ラフタークレーンはカニ走りに近いことが出来るので問題なかったと思う。
結構スムーズに動く台車なので、現場からはちょっと離れた場所で待機。
現場まではおよそ200m。
そして台車の総重量は350kg。
さっきの3t車と入れ替わりで入ってきました。
ここまで来るまでに、すれ違う人には不思議そうな顔で見られ、前から来た車も見慣れぬ光景に道を譲ってくれました。
しかし、ここまでくれば楽勝!
寸法さえ間違っていなければ(笑)
螺旋階段をひょいっと吊り上げてウィ~ン・・・(^_^)/~~サヨナラ
こんなに小さくなりました。
設置完了!
すみません、ここからは忙しく、途中の写真は取れていませんので設置後の写真をどうぞ。
取り付ける順番が逆になったくらいで、あとは計算通りでした。
これで今日から安心して寝れます(笑)
イイ感じですね。
上に登ってカシャッ!
お施主様と設計事務所さんにもとても喜んでいただきました♪
後日、別の工事で伺った際に写真を撮りました。
もう造りたくないいなぁ~と思うくらいに手が掛かりましたが、とても楽しいお仕事でした。