雲梯の取付け場所とサイズ (ヒトフデ型)
雲梯の取付け場所とサイズには悩むものです。
特にヒトフデウンテイⓇとなると形そのものが初めて見るものだと思いますので分からないのは当然です。
ここでは、ヒトフデウンテイⓇについて詳しく説明したいと思います。
目次 |
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1.ヒトフデウンテイⓇとは 2.ヒトフデウンテイⓇの幅とバーの間隔は変更出来ない? 3.ヒトフデウンテイⓇには2種類ある 4.取付場所 5.ヒトフデウンテイⓇの取付けのための下地 6.ヒトフデウンテイⓇのメリット・デメリット 7.ヒトフデウンテイⓇの長さ 8.ヒトフデウンテイⓇの幅 9.ヒトフデウンテイⓇの天井からの下がり 10.ヒトフデウンテイⓇのバーの間隔 11.こんなこともできますよ♪ |
※PCの方は画像クリックで写真を拡大出来ます。
1.ヒトフデウンテイⓇとは
ヒトフデウンテイⓇはヒトフデハシゴⓇの雲梯バージョンです。
ヒトフデウンテイはスチール空間設計の登録商標です。
商標登録 第6486846号
注意!ヒトフデウンテイⓇは材料選定から全て独自の製作方法にて行っており、実績のない工場での製作は破断や曲りなど、落下する危険性を伴いますのでご注意ください。また、そういったことへの、クレーム・補償は一切お受け致しません。 |
2.ヒトフデウンテイⓇの幅とバーの間隔は変更出来ない?
ヒトフデウンテイⓇは他の雲梯とくらべて、製作難易度が高い雲梯です。
よって、以下の2つの寸法は固定とさせてください。
1.幅(外寸484mm)
2.バーの間隔(芯々300mm)
3.ヒトフデウンテイⓇには2種類ある
ヒトフデウンテイⓇにはAタイプとBタイプの2種類があります。
そして、Bタイプは「IN」と「OUT」の2種類があります。
1.ヒトフデウンテイⓇ Aタイプ
Aタイプは図面のように、ベースプレート(脚)の芯々が450mmの幅で固定となったタイプです。
そして、このヒトフデウンテイⓇは、梁間が455mmの梁に取付けることを想定しています。
よって、455mm以外の幅の梁間には対応出来ません。
ちなみに脚の長さは自由に決めることが出来ます。
ご注文を頂く中で、現場によっては上の写真のように脚が長くなることもあります。
ご注文頂く脚の長さで1番多いサイズは200mmで、次に150mmと続きます。
ヒトフデウンテイⓇのAタイプは全長(300mmの倍数)と天井からの下がり寸法を決めて頂ければ製作が出来ます。
2.ヒトフデウンテイⓇ Bタイプ(IN)
次にBタイプですが、ヒトフデウンテイⓇのBタイプは梁幅に合わせることが出来るうんていです。
そして、Bタイプは脚が内側に入る「IN」と外側に出る「OUT」とあります。
写真のヒトフデウンテイを取付ける梁の幅は330ですが、これより梁幅を狭く製作をしたことは現時点では施工事例としてありません。
雲梯専用として新たに梁を設置をされるのであれば、ヒトフデウンテイⓇのAタイプ用として455mmで梁間を設置されても良さそうですが、ヒトフデウンテイⓇのBタイプのデザインが良いからという理由で、梁間を330mmで新たに梁を設けられる方もいらっしゃいます。
ヒトフデウンテイⓇのBタイプINをご注文の際には梁幅と梁からの下がり寸法、そして全長(300mmの倍数)を決めて頂く必要があります。
こちらは、梁間が350mmでヒトフデウンテイⓇの製作をしてほしいということでご依頼がありました。
端部にはクライミングロープが取り付けてありますね。
ネットショップでは比較的安くお買い求め出来るようですよ。
3.ヒトフデウンテイⓇ Bタイプ(OUT)
続いてBタイプOUT、別名シャコタン雲梯(うんてい)とも呼んでいます。
そして、この写真のヒトフデウンテイがこれまでの最幅広になります。
ちなみに、これまで造ってきた幅では、このくらいが限界なのかなと感じています。
ヒトフデウンテイⓇのBタイプOUTをご注文の際には梁幅と梁からの下がり寸法、そして全長(300mmの倍数)を決めて頂く必要があります。
これもヒトフデウンテイⓇのBタイプOUTで、現場の梁幅に合わせて製作をしています。
そして、先ほどのヒトフデウンテイⓇに取付けてあったクライミングロープと違って、端部にはクライミングはしごが取り付けてありますね。
クライミングロープは長さが色々あるようですが、2mが丁度良いみたいです。
4.雲梯の取付け場所
みなさん、廊下やリビング、1階や2階といろんな場所にお取付けをされています。
決めたポイントは何ですか?
雲梯を取付けることが出来る下地(構造材)が入っていたから迷わずそこにしたわ。
広いスペースがあって普段はデッドスペースとなるからそこに取付けたよ。
やっぱり、子どもは目が届く範囲で遊ばせたいからリビングの脇に取付けました。
5.ヒトフデウンテイⓇの取付けのための下地
梁の幅は?
梁間についてはAタイプ、Bタイプとそれぞれお伝えをしてきました。
そして、次は梁幅についてです。
ここでは、ベースプレート(取付プレートともいう)の長手方向の幅が梁幅に影響してきます。
基本的にベースプレートはヒトフデウンテイⓇのAタイプ、Bタイプ共に長手方向の幅を90mmとしていて、105mm幅の梁への取り付けを想定しています。なので、梁幅は105mm以上をご準備ください。
※ベースプレートのサイズを変更することも可能ですので、必要な際はご相談ください。
梁背のサイズは?
ここでの説明は、構造材の梁に雲梯を取付ける場合ではなく、雲梯専用として梁を入れた場合です。
梁背に関しては『現場で梁を掛けるスパン(距離)であったり、どのくらいの耐荷重が必要なのかによって変わりますので、現場の方で梁背はご判断ください』ということでお願いをしております。
なお、下地については別のブログにも書いていますので、そちらをご参照ください。
6.ヒトフデウンテイⓇのメリット・デメリット
メリットですが、デザインで見た目のインパクトがある点です。
そのせいか、「かっこいい」、「おもしろい」、「おしゃれ」などのお声を沢山いただきます。
次にデメリットですが、製作が難しい点でどうしても時間と費用が掛かってしまうということでしょうか。
7.ヒトフデウンテイⓇの長さ
独立型雲梯、一体型雲梯と違って、ヒトフデウンテイⓇの全長は300mmの倍数となります。
そして、最長での製作は3,000mm(3m)が限界となります。
3m以上欲しい時はどうすればいいの?
3mを超える場合には分割式となります。
連結部は写真のようになります。
例えば、3,600mm(3.6m)だった場合には、1,800mm(1.8m)で2分割とします。
出来るだけ短い方が輸送費も安くなります。
そして、分割をする際には輸送費が安くなるようなサイズで考えます。
8.ヒトフデウンテイⓇの幅
外寸484mmの幅での固定となります。
9.ヒトフデウンテイⓇの天井からの下がり
Aタイプについてはいくらでも大丈夫なのですが、心配なのが輸送費です。
なぜなら、輸送費は体積換算(縦x横x高さ)となりますので、脚が長くなるほど送料も増えます。
その点、ご注意ください。
Bタイプについては、これまでの実績から300mmが限界のように感じます。
これを超えると、前後への揺れが強くなり不安定となります。
10.ヒトフデウンテイⓇのバーの間隔
300mm幅での固定となります。
11.こんなことも出来ますよ♪
インダストリアル調とかヴィンテージ風と呼んでいます。
このように製造時のマーキングを残しての製作も可能です。
そして、塗装はクリヤーですが、雰囲気に合わせて「半ツヤ」や「ツヤ消し」というのも選べます。
この写真では、端部は壁から出てきたように見せたいということで、『バーを途中でカットをしてください』といったご要望がありました。
ヒトフデハシゴⓇとヒトフデウンテイⓇの組み合わせ。
とても贅沢な組み合わせです。
ここまで雲梯の取付け場所とサイズについて説明させて頂きましたがご理解頂けましたでしょうか。
もし、雲梯の取付け場所とサイズ分からないことがありましたら遠慮なくお問い合わせください。